メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY2016 その2《Something Rotten編》

2016年05月17日 | NEWYORK

ホテルに荷物を置いて、劇場街にダッシュしたメガヒヨ。
劇場には開演15分ほど前に着いた。

チケットを買うためボックスオフィスに入ろうとすると、2年前にはなかった荷物チェックが。
パリのテロを受けてかな? それほど詳しく見られなかったけど、こういう検査があるのは観客として安心。

水曜マチネとあってギリギリでもそれなりにいい席を買えた。
オーケストラG列センター・ディスカウントクーポンを使って99ドル。

あらすじはこんな感じ。

1595年の南ロンドン。
シェイクスピアが時代の寵児であった頃、さびれた劇団の売れない劇作家であるのボトムズ兄弟は次回作について模索していた。
兄ニックは街角でノストラダムスと出会い、未来で流行っているというミュージカルを予知してもらう。
しかしその予言はビミョーになんかおかしい。
ノストラダムスはシェイクスピアの今後のヒット作の名も告げる。その名も「オムレット」!!
ニックはその「オムレット」を密かに才能あふれる弟ナイジェルを巻き込み、シェイクスピアに先駆けて作ってしまおうと目論む。

ほとんど予習していかなかったうえに、セリフもあまり聞き取れなかったんだけど面白かった~!!
まず登場人物がみんなクセモノぞろい。

Christian Borle演じるロックスター張りのシェイクスピア。この作品ではスランプに悩むという設定で、色々面白いシーンも観られる。

The Producersのフランツ役で大ブレイクしたBrad Oscarはこのノストラダムス役でもトニー賞にノミネートされている。
もう本当に芸達者だよね、この方は。歌も踊りはもちろん、客を笑かすタイミングに至っては神の域。
トニー賞パフォーマンスもノストラダムスのナンバー、♪A Musical。

日本人が大好きなシェイクスピアとノストラダムスに加えて、オリジナルキャラクターも大活躍。
主人公である作家兄弟の兄ニックは、本役であるBrian d'Arcy Jamesさんがお休みだったので、代役のDavid Hibbardさん。
この方もなかなかいい声をしていた。

弟のナイジェルもJohn Carianiさんに代わって演じたのがBrian Ogilvieさん。
言われなきゃ代役とも気づかないレベル。Broadwayは本当に役者の層が厚いよね。

ナイジェルと恋に落ちるポーシャにはKate Reindersさん。どっかで見たことあるな~と思ってPlaybillをチェックしたら、2003年のGypsyでJune役を演じていたとか。
可愛くて若く見えるのでBaby Juneかと思ったけど、成長後のJuneの方。その時とほとんど変わってないのでびっくり。

そしてそして、ニックの糟糠の妻であるビーにはHeide Blickenstaffさん。
この方もすごい!! 歌も良かったけど、ヒゲをつけての役者魂に感動した。
そういえばこれを書いている数日前のツィートで、「I will play Grizabella!」と書かれていたけど、これはどれだけ本気なのだろうか。
もし実現するとしたら、是非観に行きたいな~!!

他にはアンサンブルも粒ぞろいだった。
PriscillaでTick/Mitziのアンダーであり、ダンスキャプテンを務められていたEric Sciottoさんも、シェイクスピアの取り巻きとして完璧なダンスを披露されていた。
EricさんがMitziを演じていたときの記事はコチラ
というかこの方ってBroadwayで仕事が途切れないね。

そんなわけでとても楽しく観たのだけど、二幕目がフライトの疲れで意識が飛んでぼやけてしまったのでもう一度(二度でも三度でも)観てみたいなぁ!!
あと日本版も期待したい。というか福田雄一さん演出でキマリでしょ?これ。

キャストはどうだろう。
主役のニックには誰か歌える芸能人。弟のナイジェルは海宝直人さん。
シェイクスピアには井上芳雄さん。
ノストラダムスはパパイヤ鈴木さんとか?
ビーには瀬戸カトリーヌさん、ポーシャは平野綾さんのドルードコンビで。

たいていの日本独特の演出って実はニガテなんだけど、福田さんのは開き直ってとことん面白く日本人向けにしてくれるから毎回楽しみ!!
まだ発表にさえなっていない企画を勝手に期待して、心底待ち続けるのであった。

そうそう。Broadwayのニック役は6月はじめの週に『Chaplin』でおなじみのRob McClureさんに交代するとのこと。
メガヒヨはまだ彼を観たことはないので、チャンスがあればぜひこの作品で観たいな~。難しいかもだけど。
ご覧になった方はぜひ感想をお聞かせ願いたい。よろしく!!


メガヒヨ in NY2016 その1《旅の計画・出入国編》

2016年05月16日 | NEWYORK

フランス旅行記の途中だけど、メガヒヨはこのGWにニューヨーク行ってきたから、その話をするね。
最近記憶力が怪しいから忘れないうちに!!

旅の計画をしたのは2015年9月のこと。
そろそろニューヨーク行きたいなぁ、来年のGWくらいならNickくんも何かしらのショーに出ているかも知れないとメガヒヨは考えていた。

それから半年あまり。
残念ながらNickくんがGW時期のミュージカルに出る気配はなかった。
そんな中4月に吉報が届く。

Broadway俳優と女優のDuo、The SkivviesさんのライブにNickくんがゲスト参加するという話。
しかもそれはメガヒヨが到着する日の夜のこと!!
テンション、一気に大盛り上がり!!
あわててプレゼントも作り、旅行に備えた。


そして当日。メガヒヨは成田から今こそNYに羽ばたかんとしていた。
そこで有り得ない大ポカをやらかす。

成田でレンタルのWifi機器を予約していたのだが、Nickくんに一刻も早く会いたい気持ちが勝り、受け取らずに出国してしまったのだ!!

気づいたのは免税店で化粧品を購入した後。サーっと血の気が引く。
テンパったメガヒヨ、思わず出国係のお役人さんに「戻れないですか?」と聞いてしまった…。
お役人さんは即「戻れません。」の一言。
はい、ごもっとも。
きっと海外が初めてのおのぼりさんだと思われただろうな。
(余計な手間取らせてすみません。)

でもレンタル代の約5,000円をどぶに捨てるのは勿体ない。
空港内のfree Wi-fiを使ってレンタル会社の電話番号を調べて何とかキャンセル出来た。
キャンセル代はかかったけど、当初の半額で済んだ。
これが搭乗10分前の話。

そんなこんなで飛行機に乗る前に疲れ切ってしまった。NYまでの13時間はひたすら眠ることに。
というか今回の機材は、楽しみにしていた機内マンガが見られなかったのだ。昨年のパリ線はあったのにな~。

さてさて。そんなこんなでNYに到着。
今回の入国もこれまたエラい列。

だけどなになに、Estaで再度入国の人はセルフの機械で入国審査可能とのこと。
長ーい列を抜け出し、機械の操作をするメガヒヨ。

日本語の案内もあり、手続きは楽々。だけどあれ?
再度入国審査の列に並ばされ、結局いつもと同じように審査官の質問に答えたり、指紋を取らされたり。
一体あれは何だったんだ!?

しかも今回は税関出口も長い列。
こりゃ14:00から始まるお昼のショーを観るのは無理かも…と思いながら、空港を後にした。このとき12時過ぎ。

だけどこのときからツイてきた。エアトレインも、地下鉄E線も乗り継ぎがスムーズ!!
13時にはホテルに到着出来たのだ!!

いつも愛用しているこのホテル。
劇場街に歩いて行けるにも関わらず、結構広い。
そして出来るだけアーリーチェックインさせてくれる。ありがたや…。
周囲は再開発が進み、高級ホテルチェーンがあちこち買収しているけど、ここはいつまでもこのままでいてほしいなぁ…。


ミッドタウンでは珍しいこの広さ。


浅いけどバスタブもあるよ。


フロントでお願いして、キッチン付きの部屋にしてもらった。
本格的調理は出来ずとも、冷蔵庫と電子レンジがあるのは心づよい。


部屋にはウォークインクロゼットもあるよ。しかも二つ!!

荷物を置いて軽く身支度を整え、ホテルを飛び出す。
これが13:30くらいのこと。
さて。メガヒヨは14:00からのショーに間に合うか!? 以下つづく!!